ミューテックス¶
API¶
ミューテックス関連のAPIの定義は、 solid_mutex.h にあります。
#include "solid_mutex.h"
SOLID_MUTEX_DisInt¶
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void SOLID_MUTEX_DisInt(void)¶
IRQ割り込みを禁止します。
SOLID_MUTEX_EnaInt¶
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void SOLID_MUTEX_EnaInt(void)¶
IRQ割り込みを許可します。
SOLID_MUTEX_PushInt¶
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SOLID_REGISTER SOLID_MUTEX_PushInt(void)¶
IRQ割り込みを禁止にします。
この関数は割り込み禁止の処理のネストを許可するため、現在の状態を返り値として 戻します。
SOLID_MUTEX_PopIntと対にして使用してください。- 戻り値:
現在の状態(CPSR(AArch32), PSTATE(AArch64))
SOLID_MUTEX_PopInt¶
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void SOLID_MUTEX_PopInt(SOLID_REGISTER status)¶
statusが割り込み許可状態だった場合、IRQ割り込みを許可します。
SOLID_MUTEX_PushIntと対にして使用してください。- パラメータ:
status --
SOLID_MUTEX_PushIntの返り値
SOLID_MUTEX_DisFIQ¶
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void SOLID_MUTEX_DisFIQ(void)¶
FIQ割り込みを禁止します。
SOLID_MUTEX_EnaFIQ¶
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void SOLID_MUTEX_EnaFIQ(void)¶
FIQ割り込みを許可します。
SOLID_CRITICALSECTION_T¶
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typedef struct _SOLID_CRITICALSECTION_T SOLID_CRITICALSECTION_T¶
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struct _SOLID_CRITICALSECTION_T¶
説明
クリティカルセクション用構造体
定義
typedef struct _SOLID_CRITICALSECTION_T { uint32_t lock; uint32_t count; SOLID_REGISTER status; void *reserved; } SOLID_CRITICALSECTION_T;
メンバー
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uint32_t lock¶
コアサービス内で使用: 占有CPU(SMP時のみ)
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uint32_t count¶
コアサービス内で使用: ネスト回数(SMP時のみ)
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SOLID_REGISTER status¶
コアサービス内で使用: ロック時の状態(CPSR)
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void *reserved¶
コアサービス内で使用: 予約領域
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uint32_t lock¶
SOLID_InitializeCriticalSection¶
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int SOLID_InitializeCriticalSection(SOLID_CRITICALSECTION_T *t)¶
クリティカルセクション用変数を初期化します。
- パラメータ:
t -- 初期化する変数へのアドレス
- 戻り値:
SOLID_ERR_OK: 正常終了それ以外: エラー
SOLID_EnterCriticalSection¶
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int SOLID_EnterCriticalSection(SOLID_CRITICALSECTION_T *t)¶
クリティカルセクションに入ります。
他のコンテキストがクリティカルセクションに入っている場合、開放されるまで 待ち状態になります。
排他制御が必要な処理が終了したら、すぐに
SOLID_LeaveCriticalSectionを呼んで クリティカルセクションを開放してください。- パラメータ:
t -- クリティカルセクション用変数へのアドレス
- 戻り値:
SOLID_ERR_OK: クリティカルセクションに入った。それ以外: エラー
SOLID_TryEnterCriticalSection¶
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int SOLID_TryEnterCriticalSection(SOLID_CRITICALSECTION_T *t)¶
クリティカルセクションに入ります。
他のコンテキストがクリティカルセクションに入っている場合、クリティカルセクション に入らず即時戻ります。
排他制御が必要な処理が終了したら、すぐに
SOLID_LeaveCriticalSectionを呼んで クリティカルセクションを開放してください。- パラメータ:
t -- クリティカルセクション用変数へのアドレス
- 戻り値:
SOLID_ERR_OK: クリティカルセクションに入った。SOLID_ERR_BUSY: 他のコンテキストがクリティカルセクションに入っている。それ以外: エラー
SOLID_LeaveCriticalSection¶
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int SOLID_LeaveCriticalSection(SOLID_CRITICALSECTION_T *t)¶
クリティカルセクションを開放します。
- パラメータ:
t -- クリティカルセクション用変数へのアドレス
- 戻り値:
SOLID_ERR_OK: クリティカルセクションを開放した。SOLID_ERR_NOTUSED: クリティカルセクションに入っていない。それ以外: エラー