C/C++ の言語規格について
デフォルトの言語規格
ツールチェーン s006 の gcc と clang が採用しているデフォルトの C 言語の規格は、 gnu11 (ISO C11 + GNU拡張)です。 s002, s005も同様です。
注釈
s001 は gcc の C 言語の規格は、 gnu89 (ANSI C + GNU拡張)でした。
g++ と clang++ が採用しているデフォルトの C++ 言語の規格は、 gnu++14 (ISO C++14 + GNU拡張)です。 s002, s005も同様です。
注釈
s001 では g++ と clang++ の C++ 言語の規格は、 gnu++98 (ISO C++98 + GNU拡張)でした。
C 言語の規格は、以下のように -std
オプションで変更できます。
注釈
gnuXXX 以外のオプションを指定した場合、GNU 拡張は使用できません。GNU 拡張をサポートしないコンパイラでも移植性のあるコードを開発したい場合に指定してください。
- ANSI C に変更する場合
-std=c90
(-ansi
) または GNU 拡張有効の-std=gnu90
- ISO C99 に変更する場合
-std=c99
または-std=gnu99
- ISO C11 に変更する場合
-std=c11
または-std=gnu11
C++ でも同様に -std
オプションで変更できます。
- ISO C++98 に変更する場合
-std=c++98
または GNU 拡張有効の-std=gnu++98
- ISO C++11 に変更する場合
-std=c++11
または-std=gnu++11
- ISO C++14 に変更する場合
-std=c++14
または-std=gnu++14
SOLID が使用している GNU 拡張の例
asm 文によるインラインアセンブラ
GNU 拡張が有効になっていない場合、
warning: implicit declaration of function 'asm' [-Wimplicit-function-declaration]
のようなわかりにくい警告が出て、正常動作しません。
コンパイラの独自拡張ですが、GNU 拡張では無い例(gnuXXX 未指定の場合でも使用できます。)
pragma や __attribute__