TOPPERSリリースとの相違点
SOLID-OSにおけるカーネルでは以下の点がオリジナルのTOPPERS/ASP3と仕様または動作が異なります
カーネル資源の静的な生成方法
SOLID-OSではタスクなどのカーネル資源を生成するために, カーネル起動時に読み込まれるパラメータをC言語のテーブルに 記述しておくことで行います。
割込み及び例外の処理
SOLID-OSにおいてはCPUからの割込み及び例外の処理はCore Serviceの内部で行われます。
割込み処理については関連システムコールはオリジナル実装と同様に動作します。 ただし、kernel_cfg.cの中の設定テーブルに記述されていな割込みについては すべてカーネル管理外の割込みとして扱われます。
例外処理についてはすべてCore Serivceの内部で処理が完結します。 プロセッサ例外時でもカーネルに通知が行われないため、 以下のシステムコールは未実装か、オリジナルのカーネル仕様通りには機能しません。
def_exc
xns_dpn
静的資源カーネルにおいて一部サービスコールまたはカーネル設定項目の動作が動的生成機能拡張がある場合と同じ動作になっています。
CRE_DTQ [ASPS0132] CRE_PDQ [ASPS0142] CRE_CYC [ASPS0174]
ミューテックスのロック解除順序
SOLID-OSではunl_mtxでミューテックス解除を行う場合にロックした順番と逆順となっていなくてもエラーとはなりません。(新世代カーネル仕様と同等の動作。第3世代カーネル仕様ではE_ILUSEエラー)