報道関係各位
RTOS環境でディープインサイト社の組込みAIを手軽に評価、
京都マイクロコンピュータSOLIDがAI推論実行ライブラリを提供
2018年7月13日
京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、以下 KMC)は、同社のRTOSベースの開発プラットフォームSOLID(以下SOLID)のアプリケーションとして、ディープインサイト株式会社(本社:東京都品川区、以下、ディープインサイト)製の組み込み分野に特化したディープラーニングフレームワークKAIBERのAI推論機能実行環境を実装し、すぐに試せるSDK用のサンプルプログラムとして2018年8月より提供することを発表いたします。
<SOLIDについて>
SOLID は、RTOSとコンパイラ・デバッガ・IDE の開発ツールを一体化した新しい組込み機器用ソフトウェア開発プラットフォームです。KMCはSOLID を通じて、開発者が本来のクリエイティブな業務に最大のパフォーマンスを発揮して「かしこく開発」し、また、不具合のモグラ叩きに翻弄されずに「スマートにデバッグ」する環境を提供することで、高品質なソフトウェア製品が計画通りにリリースできるよう支援することを目指した開発環境です。KMCは2017年6月にSOLIDをリリースし、現在国内電子機器メーカー各社様にご採用いただいています。
<KAIBERについて>
国内初の組込み分野に特化したディープラーニングフレームワークです。IoT分野等で重要なトレンドである「エッジコンピューティング」の領域にフォーカスし、センサーユニットやゲートウエイ、産業用コントローラ等のマイコンデバイスに「簡単に」「素早く」ディープラーニング技術を組み込める開発支援ツールです。
<SOLID+KAIBERの評価環境について>
組込みAIの関心が高まる中、多くの組込み機器開発の現場では採用前に組込みAIを手軽に評価できる環境のニーズが高まっています。プログラムサイズやワークメモリの使用量、処理性能やシステム全体の性能への影響など、組込み機器としてシステム全体評価が可能な環境下でAIを試行するためには、開発環境とランタイム、デバッガまで一体となった開発プラットフォームの利用が大変有効となります。
SOLIDではRTOSカーネルやドライバ、各種ライブラリをSDKとして提供しています。KAIBERの組込みAI推論実行エンジンをライブラリ化し、SOLIDのSDKに組み込むことにより、組込み開発ユーザー様が、容易にAI機能の実機評価を行えるようになります。
KAIBERでは、予めPCなどのディープラーニング学習環境で入力された学習用データを元に、推論実行用のモデルデータを生成します。実行環境である組込み機器においては、コンパクトなAI推論実行エンジンとモデルデータにより構成されるプログラムで、画像認識を実行します。
SOLIDではAI推論実行エンジンとモデルデータにより構成されるプログラムをビルド不要のライブラリとして提供し、ユーザープログラムから簡単に呼び出せるようにしました。SDKには、犬猫画像判定プログラム・手書き数字認識(MNIST)プログラムをサンプルとして無償提供することで、ユーザーターゲットにおける組込みAIの利用シーンを容易に評価出来るようになります。
システム構成はこちらをご参照ください。
なお、KAIBERのご契約はディープインサイトおよびその代理店(データテクノロジー株式会社 他)にて行います。
<SOLIDについて>
SOLID+KAIBERによる、RTOSシステム開発に向けたセミナーを、ルネサスエレクトロニクス株式会社の協力により以下の日程で開催いたします。是非ご参加ください。
セミナー名称:
・ますます進化する組込みRTOSシステム 、その新しい開発手法とAI応用事例を学ぼう! RZ/A1H 導入編(座学)
開催日時・場所 :
2018年8月23日(木)13:00-17:00(東京)
2018年8月24日(金)13:00-17:00(大阪)
・ますます進化する組込みRTOSシステム 、その新しい開発手法とAI応用事例を学ぼう! RZ/A1H 実践編(ハンズオン)
開催日時・場所:
2018年9月19日(水)13:00-17:00(東京)
以上