SOLIDトピックス 2026/08/20

2026/08/20

【プレスリリース】時系列データ解析・性能解析プラットフォーム「PRISM Profiler TM」を開発
~異なる計測データを統合し、システム全体の因果関係を可視化~

京都マイクロコンピュータ株式会社は、時系列データ解析・プロファイリングプラットフォーム「PRISM Profiler」(プリズム プロファイラー)を開発したことを発表します。
PRISM Profilerは、CPUトレース、OSイベント、ログ、通信データなど、異なる種類の計測データを単一の時系列基盤上で統合的に扱う解析プラットフォームです。複雑化するリアルタイムアプリケーションにおいて、問題の発生要因や事象間の因果関係の特定を支援します。
PRISM Profilerは一部のお客様への先行提供を開始しており、好評をいただいています。

1.なぜPRISM Profilerなのか

近年、組込みシステムではマルチコア化・マルチOS化が進み、システムが急速に複雑化した結果、次のような課題が顕在化しています。
 ・期待した性能が得られない
 ・システム全体のボトルネックが特定できない
 ・リソース負荷の偏りを把握しづらい
従来のデバッグ手法は、特定時点や特定対象に着目する「局所的な解析」に強みがありますが、システム全体の振る舞いを時間軸で捉え、事象同士の関係性を追うことは困難でした。
KMCはこれらの課題に対し、「システム全体を俯瞰し、必要に応じて詳細に掘り下げる」という新しい解析アプローチを実現するため、PRISM Profilerを開発しました。

2.PRISM Profiler とは

~ プラグイン型アーキテクチャによる柔軟な解析~
PRISM Profilerは以下のように一つのアプリケーションとして動作しますが、構成としては「PRISM Profiler本体」と「機能別解析エンジン」に分かれています。「機能別解析エンジン」は、複数追加・利用可能で、また同時に複数の機能解析を行うことができます(図 1)。

図 1 PRISM Profiler の構成

この構成により、PRISM Profiler では従来の解析手法では困難だった多角的な分析が可能になります。

(1)多様な計測データを一つの時間軸で解析
実行トレース、OSイベント、ログ、通信データ、性能カウンタなど、異なるレイヤーの情報を同一画面上で関連付けて表示し、システム全体を俯瞰できます。記録・保存したデータを解析できるほか、データを取得しながら解析状況の確認ができる点も大きな特複数のデータを一つの時間軸上で関連付けて表示することで、システム全体の挙動や事象間の因果関係を直感的に把握できます。(図 2)

図 2 CPUの状態と使用率をタイムラインに表示

(2)計測方法と解析内容を目的に合わせて柔軟に構成

データ取得機能と解析機能を分離し、プラグインとして自由に組み合わせることが可能です。
例えば、Linuxのトップダウン・マイクロアーキテクチャ解析を用いたCPU負荷分析など、目的に応じた解析環境を迅速に構築できます。(図 3)

図 3 Linuxのトップダウン解析法とCPU負荷状態を組み合わせて表示

(3)拡張可能な解析プラットフォーム
解析機能は部品化されており(図 4)、新しい計測データに対応する機能や専用の分析機能を後から追加できるため、個別の調査要件にも柔軟に対応できます。
また、一度構築した解析環境は他のプロジェクトにも適用でき、解析資産の再利用に有効です。

図 4 解析機能をプラグイン化し、用途に応じて追加

現在、PRISM Profilerには以下のようなプラグイン解析機能が用意されており、今後も順次追加する予定です。
・Linuxスケジューリング解析
・QNXスケジューリング解析
・eMCOS®スケジューリング解析
・SOLID-OSスケジューリング解析
・Linux Top-Down性能分析
また、お客様のご要望に応じてプラグインを開発し、既存のプラグインと組み合わせて利用することも可能です。
さらに、お客様自身でプラグインの開発が可能となるプラグイン開発キットの提供も予定しています。

3.PRISM Profiler の適用例
 

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